直貼り工法フローリング 施工ガイド

 

 

フローリングの施工前に

■ モルタル下地

○セルフレベラーで下地調整し、不陸は1mにつき2㎜以下にしてください。

○下地の乾燥は、モルタル水分計で測定して8%以下とし、土間に接するコンクリートは

 防水処理をして下さい。乾燥が不十分な場合、接着不良、床材の反り、伸びなどの不具合

 が生じることがあります。

○出入り口、壁などの貼り代は、高低の差が均一になるようにして下さい。

○下地の凸凹、ゴミ、ホコリを除去して下さい。

○施工室温は、18℃が標準です。

○遮音マットシートに直接施工しないで下さい。

 

フローリングの施工(貼り込み)

①仮並べ

○施工一週間前には開梱し、施工現場になじませるために2~3日は仮並べして下さい。

○天然木のため、色・柄にばらつきがあります。仮並べの際、節、色目柄のバランスを

 調整して下さい。

○乱尺のフローリングは、長さの長いもの、短いもののジョイントが集中しないように

 仮並べして下さい。

②モルタル下地への施工

○接着剤は、必ず直貼り用のウレタン樹脂系接着剤を使用して下さい。

 部分塗布を避け、くし目コテなどで下地全体に塗布して下さい。

○木質なので反りや変形があります。施工時には矯正しながらはめ込んで下さい。

○接着後はゴムハンマーで十分圧着し、強く踏みつけてフロアーの浮きを点検して下さい。

直貼り接着剤(モルタルなどに直接貼る場合)

  〔推奨接着剤〕コニシボンド KU928C 直貼り用 一液性ウレタン

         アイカエコボンド直貼り用 一液性ウレタン

         コニシボンド E350R 二液性エポキシ

         セメダイン EP-330 二液性エポキシ

 

はけべらにて塗布

   塗布量 550 ~ 600g /㎡

 

③納まり

○フローリングと壁面は、膨張を考慮し、巾木で隠れる

 範囲内で 5 ㎜以上の隙間をあけて下さい。

○框、敷居の収めも必ず隙間をとり、コーキング処理を

 してください。

○掃き出しサッシや浴室サッシとの結合部は結露に

 よる水漏れの可能性が高いため、木端、木口に塗料

 を塗り、しっかり防水処理をしてください。

 

④貼り込み(スペーサーの使用)

○同梱しておりますスペーサーを使用してください。

 30 ~ 60cm の間隔で差込みます。

 当て木を当て軽くたたいて差込みます。強くたたき

 こむとスペーサーが抜き取りづらくなります。

養 生

○きれいに掃除し、細かいチリを完全に取り除いてください。

○表面保護のため養生シートまたはボードにて施工面全面を覆ってください。

 覆っていない面は日焼けによるムラになります。

天然オイル・蜜蝋ワックスなどによる仕上げの場合、養生テープの粘着剤がフローリング

に浸透し、汚れや変色の原因になります。養生テープがフローリングに直接触れないよう

にしてください。 (右図参照)

○ウレタン塗装仕上げのフローリングには養生テープの使用が可能ですが、

 粘着力の弱いテープを使用し、少しでも期間が短くなるよう配慮ください。

お引渡し前に

①天然オイル仕上げのクリーニング

水拭き禁止!

養生シートを取り除き、チリ・ホコリをきれいに掃除し、基本的には乾いた雑巾にて乾拭きを行って

ください。

汚れの取れない場合は、仕上げ面をサンドペーパーで補修研摩することも可能です。そのときは研摩

部分に再度オイルを塗っていただく必要があります。サンドペーパーで磨いた所は色が変わりますの

で、磨く時は輪郭がぼやけるように磨いてください

 

②ウレタン塗装仕上げのクリーニング

養生シートを取り除き、チリ・ホコリをきれいに掃除し、基本的には乾いた雑巾にて乾拭きを行ってく

ださい。

汚れの取れない場合は、固く絞った雑巾で拭き取ってください。

表面を保護する目的でワックスをかけることも可能です。ワックスは市販の無垢床材に対応された物を

お使いいただき、ワックスを撒かずに、雑巾等に染み込ませて塗布してください。

仕上げでコーティング剤(ウレタン樹脂など)のご使用は出来ません。

 隙間にコーティング剤が入り込み固まってしまうと、収縮時に大きな隙間が出来たり、フローリングが割れてしまう原因となります