フローリング
施工ガイド
パーケットフローリング 施工ガイド
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フローリングの施工前に
①現場環境について
・下記のような環境では床下の湿度が著しく上昇し、フローリングの膨張による不具合が起こる可
能性が高くなります。施工の際には、充分な対策を行って下さい。
状況に不安が残る場合には無垢フローリングの使用を再検討下さい。
条件
沼地や田んぼに囲まれた場所などの湿度の高い土壌地域、海岸、河川沿岸部
埋め立てを行った土地や地下水(湧き水)の豊富な場所
床下の換気口の小さい現場や、床下と地面が 30 ㎝以下に接近した現場。
※建築基準法施工令:外壁の床下部に、壁長5m以下ごとに面積 300 ㎠以上の換気孔を設置
②下地の確認
・下地に使用する大引き、根太、捨て貼り合板などは全て乾燥材を使用してください。
大引き90 ㎜角以上、根太45 ㎜角以上のものを使用し、根本ピッチは 300 ㎜程度にしてください。
・モルタル下地の場合は、モルタル含水率が4%以下に乾燥していることを必ず確認してください。
施工面が平滑であることを確認してください。不陸は1mにつき2㎜以下にしてください。
③捨て貼り
・厚さ12 ㎜以上の耐水合板の捨て貼りが必要です。
湿気の多い場所では根太と合板の間に防水シートを敷き込めば効果的です。
二重床に施工される場合は、パーティクルボードに直交するように耐水合板を貼って下さい。
④材料納入のタイミング
・無垢フローリングは、湿度により伸縮します。
現場の湿度に馴染ませるために箱から開梱してフローリングをできるだけ広げ、一週間養生後に
施工を行うのが理想的です。
しかし、現場の条件(場所、工期など)によっては不可能な場合も多く、養生せずに床貼りし不
具合を起こすケースもあります。最低2、3日前には現場への納材を完了させ、どんなに遅くて
も前日に箱から開梱しその場の湿度に馴染ませてください。
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フローリングの施工(貼り込み)
①仮並べ
・無垢材は色調や木目が均一ではないので、仮並べを行って下さい。
他の部分と際立って調和しないピースを目立たない場所へ貼るなどの配慮は仕上がりのイメージを向上させ、
同時に端材の有効活用にもつながります。
・割つけにより見栄えがかなり変わりますので、主たる入口から墨出しを行ってください。
②接着剤
・モルタル下地に直貼りの場合は、二液性エポキシ樹脂系の接着剤をご使用ください。
〔推奨接着剤〕 コニシボンド E350R
・木下地で釘を併用する場合は、一液性ウレタン樹脂系の接着剤をご使用ください
〔推奨接着剤〕 コニシボンド KU928C
※木工用ボンドは床鳴りをおこします。
・塗布量の目安は 550 ~ 600g/ ㎡です。
・養生期間は、夏季は3日以上、冬季は7日以上養生してください。
室温が5℃以下の場合は接着性が低下しますので、室内および下地を暖める等の処置をしてください。
③納まり
・フローリングと壁面は、膨張を考慮し、巾木で隠れる範囲内で 5 ㎜以上の隙間をあけて下さい
・框、敷居の収めも必ず隙間をとり、コーキング処理をしてください
・掃き出しサッシや浴室サッシとの結合部は結露による水漏れの可能性が高いため、木端、木口に
塗料を塗り、しっかり防水処理をしてください。
④ -1 貼り込み〈四角形/六角形〉
・施工前には、掃除機またはほうきで下地表面をきれいに清掃します。
・下地確認後、接着剤を専用クシ目で下地に均一に塗布します。
同梱しておりますスペーサーを挟み込みながら、隙間を空けて施工してください。
・無塗装での貼り込みをおすすめします。貼り込み後に、表面をサンディング処理して平滑性を出してください。
隙間があればパテ処理を行ってください。
・無塗装にて表面の処理を行った後、ウレタンやオイルなどの表面を現場にて仕上げてください。
④ -2 貼り込み〈ヘリンボーン パネル〉
・施工する向きを決めて下さい。
・フローリングの割り付けを考えて基準点を定め、基準点を中心に直交する2本の線(A線、B線)
を引き、さらにその線から 45 度の角度で、C線とD線を引いて下さい。
・A線に対してフローリングの長さに合わせたピッチで平行線を引いて下さい
フローリング長 ÷1.414
・これらのA、B、C、D線を目安にしながら商品の各頂点が
平行線上で施工されるようにして下さい。
・商品間にスペーサーを入れて施工して下さい。
スペーサーは補助具ですので、隙間が取れているかは
目視にて確認ください。
・接着剤が効くまでスペーサーは、はさんだ状態にして
おいてください。
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養 生
①養生時の注意点
・きれいに掃除し、細かいチリを完全に取り除いてください。
・表面保護のため養生シートまたはボードにて施工面全面を覆ってください。
覆っていない面は日焼けによるムラになります。
・ウレタン塗装仕上げのフローリングには養生テープの使用が可能ですが、粘着力の弱いテープを使用し、
少しでも期間が短くなるよう配慮ください。
オイル・蜜蝋ワックスなどによる仕上げの場合、養生テープの粘着剤がフローリングに浸透し、汚れや変色の原因になります。
養生テープがフローリングに直接触れないようにしてください