杉の香のする家 無垢杉フローリング
特別な乾燥が杉のポテンシャルを引き出す
杉の木の芯材にたっぷりとある持精油成分を、じっくりと時間をかけて、辺材まで浸透させながら低温乾燥させると、表面まで行き渡ります。この工程によって、モリアンの香る艶杉は、オイル仕上げをしなくても、フローリングの表面に油っ気がたっぷりとある状態となります。
精油成分が行き渡っていることによって、艶も生まれ、良い香りがします。
香る艶杉という名前は、無塗装でもオイル仕上げの様な艶があり、本来の杉の良い香りが際立つということを表しています。
木を製品にしてまた木を育てる
杉の持つフィトンチッドは人のメンタルに心地よいリラックス感を与えることが、近年の研究で分かっています。
杉のフローリングやパネリングをお部屋に取り入れることで、家の中で森林浴の効果を得て、毎日が気持ちよく過ごせる家づくりのお手伝いが出来たら素敵だと考えています。
そして、杉が沢山使われることによって、森の木を伐り、森に木を植え育てる、そのサイクルが国内で行われると、日本の森が元気になる。森が木を育て、製品となりまた木を育て、二酸化炭素の固定化も出来ます。
気持ちが良いだけでなく、地球のためにも良いことになります。
SDGSの概念を知って、モリアンの歩んできた道と繋がっていることも改めて気が付きました。
裸足で歩くと最高に気持ちが良い杉の特徴
杉の無垢フローリングは、杉の木がやわらかく空気をたくさん含んでいるために、裸足で歩くと、最高に気持ちがいい床となります。
まさに木の家のやさしさとか、暖かさが感じられるのではないでしょうか。
そんな杉のフローリングの特徴を、もう少し知って頂きたいです。
杉の木は柔らかい事が特徴です。歩いたり寝転がってゴロゴロしても、とても気持ちがいい。
ですが、柔らかいと言う事は、傷も付き易いと言う事です。硬いものが当たったり押し付けられると、簡単にへこんだり跡がついたりします。
木の特徴なので、傷が気になる方には向いていないかも知れません。
また、無垢の木の特徴として、呼吸する為に水分の出入りがあります。部屋が乾燥すると小さくなりますし、湿度が高いと大きくなります。
フローリングを施工するときに、少しゆとりを持たせて貼るのは、収縮をサネや巾木の内で行わせ
木が動くことを前提としている為です。
収縮するときに、反ることもあります。
香る艶杉は長さも巾も大きなフローリングなので、その特徴は顕著に現れます。
動くフローリングであることも、ご理解いただければ幸いです。
オイル仕上げの様なフローリング
オイル仕上げのフローリングは、現在の日本のフローリング市場の中では少数派かも知れません。
香る艶杉フローリングは油分も杉自身のもので、天然素材100%です。
モリアンの杉以外のオイルフローリングは、ドイツのオスモ社が製造している天然素材のオイルを塗装しています。
オイルフローリングの素敵なところは、何と言っても見た目が美しいです。木の質感を目いっぱい活かして、素材感が感じられますし、歩いたとき、肌に触れたときに気持ちがいい質感です。
でも、オイル塗装は素材の表面に塗膜という水や汚れをブロックする状態を作りません。
そのため、水分や汚れを放置するとシミになります。
普段のお手入れは掃除機をかける、拭き掃除は固く絞った布などを用い水気を多く与えない方法で、丁寧に扱ってほしいのです。
どうしても気になるシミが出来てしまったら、表面を磨いて薄く削りオイルを塗装するという方法が一般的です。
香る艶杉の場合は、深いシミでなければ、汚れの部分を磨き薄く削れば、きれいになります。
新しい塗装が出来ました
香る艶杉フローリングは、オイル仕上げフローリングと同じ扱いだとお考えいただければよいのですが、それなら、汚れやシミについても、同じ考え方が必要です。
水や汚れに弱いものだと。ところが最近、とても良い塗料と出会い、香る艶杉に使用しています。
Sマット塗装と言います。
特殊な分子構造をしており、特徴は塗装しても見た目が無塗装と同じ仕上がりです。
今までは、仕方なくウレタン塗装で汚れ防止をする場合もありました。ちょっと見た目が変わっても、汚れを浸透させないことを優先させた場合です。
最近はSマット塗装のおかげで、無塗装の香る艶杉と並べて貼っても分からないくらい、自然になじむため、汚れが予想される場所だけ、部分的に塗装品を併用することが出来ます。
無塗装の香る艶杉フローリングと汚れが気になる場所はSマット塗装の香る艶杉フローリングを同じ部屋に貼ることも可能です。